Chapter3 -3-#01 - TopGear
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Chapter3 -3-#01 

【#01】







――瀬能はこの日のことを、生涯忘れることはないだろう――


◇                 



四月最後の日曜日。記念すべき初ライブ当日は、今にも雨粒の落ちてきそうな曇り
空と共に幕を開けた。

――知らない景色。知らない町。緩やかな坂道は新緑の桜並木――。

(嗚呼、これで天気も好ければ、絶好の散歩日和になっただろうなぁ・・・)


『――って、おい小西! 俺たちはピクニックに来たんじゃねぇんだぞ!』

突如我に返り、半ギレ状態の瀬能に、

『ははは、ピクニックとかマジウケるし』

余裕を見せる椋平だったが、その声は全く笑っていなかった。
――集合場所の駅から電車に乗ること数駅。そこから更に小西の先導で歩いていた
三人は、いつの間にか繁華街を外れ、閑静な住宅街へと迷い込んでいた。

『だいたい、こんな処にライブ会場なんてあんのかよ!?』

『まさか小西、道に迷った?』

『心配ない。ほら、あそこだ』

訝しがる瀬能と椋平に、小西が示したのは――

『え? 喫茶店!?』

それはどう見ても、昭和レトロな喫茶店だった。
思わず顔を見合わせる瀬能と椋平の間に、重く不穏な空気が流れる。
まさか電車に乗ってわざわざ茶をしばきに来たわけではあるまい。半信半疑のまま
未だ「準備中」の札の下がる扉と、その横に置かれたメニューボードへ目をやれば、








『ライブ喫茶!?』

『うっそ! マジこんなとこでライブすんの?』

動揺する瀬能と椋平を余所に、小西が悠然と店の扉を開く。その動きに合わせ、
カランカランと大きくドアベルが跳ねた。





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category: story 1

thread: 創作モノ

janre: その他

Posted on 2014/04/27 Sun. 20:00  edit  |  tb: --  cm: 0  

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