Chapter3 -1-#03 - TopGear
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Chapter3 -1-#03 

【#03】






瀬能を引き連れ保健室に到着した誠二は、勢いよく扉を開けた。


『失礼つかまつる!!』

『いつの時代だよ!』

しかし瀬能のツッコミ以外に返事はない。どうやら養護教諭は不在のようだった。

『仕方ない。瀬能、先生が来るまでベッドで寝てろ』

『ああ? 別にいいよ。・・・それよりお前、俺の事をダシに使いやがったな』

『な、なんのことだ?』

『しらばっくれんな!』

瀬能は近くの椅子に腰を下ろすと、牽制するように誠二を睨みつけた。

『ここに来たのも大方、三年のオカマ番長から逃げるためだろ?』

『なぜバレた!!』

『バレバレだっつぅの! あのオカマ、すげぇ形相でこっち睨んでただろ!』

『め・・・面目ない』

そう言って、うな垂れた誠二を、瀬能が呆れたように笑う。

『しっかし、また妙なもんに好かれたなぁ、お前』

『やめてくれ! 冗談じゃない! なんでオレなんだ!!』

誠二は引きつった顔で耳を塞ぎ、大声で反駁した。
屋上での決闘以来、なぜか執拗に付き纏ってくる千葉に、誠二はノイローゼ寸前だった。

『天音・・・俺よりお前が診てもらえ、な?』

誠二は苦悶の表情で頭を抱えた。


『あー、それにしても先生遅ぇな~。もうショートホームルーム始まってんぞ!?』

苛立ちからか、瀬能の手足がパタパタと、せわしなく動いている。

『どうでもいいが、瀬能。お前って、なんでそう落ち着きがないんだ?』

『わ、悪かったな! 癖なんだよ・・・ドラムの!』

『ドラム? お前、ドラムやってんのか!?』

『ああ』

『すげぇな! あ、バンドは組んでんのか?』

『ああ・・・まぁ、一応な』

『なんだ、そうか――』

気落ちしたのか、誠二のトーンが下がる。

『貧乏ゆすりじゃなかったのか・・・』

『なんのガッカリだよ!』

『で、なんてバンドだ?』

『え!?』

『バンド名だよ! あんだろ?』

『あーえーと、それは、その・・・』

瀬能が答えに窮し、曖昧な返事でお茶を濁そうとしていたその時、

『あらあら、また来てたの? 天音くん』

白衣の女性教諭が保健室へ戻ってきた。

『今日はどこをケガしたの?』

――助かった。と、ほっとする瀬能に反し、誠二の態度が急によそよそしくなる。

『この度は貴殿に、この者を診ていただきたく参上つかまつった!』

『どうした、天音。日本語大丈夫か?』

『あらあら。相変わらずねぇ』

『ではよしなに! 瀬能、達者でな!』

『あ、おい、天音!』

『御免っ!』


あっけに取られる瀬能を置いて、誠二は逃げるように、そそくさと保健室から立ち去ってしまった。







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category: story 1

thread: 創作モノ

janre: その他

Posted on 2013/01/31 Thu. 20:00  edit  |  tb: --  cm: 1  

コメント

今日からはコチラに

いきなり笑わせて頂きました。(ノ∀`*)『貧乏揺すりじゃなかったのか』にも笑ってしまいました(笑)。そして、誠ちゃんの日本語がやっぱりおかしい!(*´∀`*)笑々 …本当は最初からコチラにコメントすれば良かったのですよね。これからは、コチラにするとします。(´∀`;)

クロポン #KDy.pTLU | URL
2013/01/31 23:31 * edit *

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