Chapter3 -1-#01 - TopGear
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Chapter3 -1-#01 

【#01】





その頃、一年二組の教室は、異様な緊張感に包まれていた。

――何者かが廊下から教室の中を覗いている・・・!

細く開いた扉の隙間から見える、血走った眼と白塗りの顔――と言えば、そう
あの人である。


『千葉さ~ん』

『なによ河津! おかしいわね。誠二ボーイったらどこにいるのかしら!?』

『一年共がビビってるじゃないっすか~』

千葉は朝から誠二を探していた。

『んもうっ、せっかく誠二ボーイにこの一張羅を見せようと思ったのに!』

『これじゃストーカーっすよ』

『あ? なんか言ったか?』

『いえ、なんでもないっす!』

そこへ、練習を終えた安嬉と誠二がのこのことやってくる――

『んじゃあ、どうやって集ようか? うちの学校、ギターやってる奴は結構いるけど、
際立って歌唱力あるような奴もおらんし。ドラムやってる奴ってのも少ないだろうし』

『そうだな~・・・』

彼らの行く手に、悪夢が待ち受けているとも知らずに――。


『はっ!! この匂いは・・・!!』

『え? ニオイ?』

千葉が犬並みの嗅覚で誠二を察知した。

『誠二ボ~イィィイイイ!!!』


『うわっ!! 出た!!!』

突然くねくねと踊り出た千葉に、誠二は吃驚する。

『なによ! お化けみたいな言い方して!』

『大差ないっすよ』

河津は千葉の鉄拳に沈んだ。

『な、なにしに来やがった!!』

誠二が警戒心いっぱいに千葉を睨みつけると、

『あん、そんな怖い顔しないで☆ それより見て!!』

千葉はウキウキと長ランをひらめかせ華麗にターン。ポーズを決めた。
その背中にはデカデカと “誠” の一字が刺繍されている。

『どうかしら!?』

千葉が意気揚々と振り返る。が、誠二は既に遥か彼方へと走り去っていた。

『マッ! お待ちなさい!! 誠二ボーイ!!!』

『誰が待つかああああ!!!』

『小癪な!!』

千葉、弾丸スタートで誠二を追う。
その姿はまるで、獲物を地獄の果てまで追い廻し、生き血を啜る野獣のようである。

そんな二人の追いかけっこに、安嬉はのん気に目を細めていた。

『ははっ、青春だな~』

しかしそれも束の間、誠二の前方を横切る黒い影――


『誠ちゃん危ない!』


安嬉が叫んだ時には、もはや手遅れ。
誠二は黒い影に頭から突っ込んでいた。





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category: story 1

thread: 創作モノ

janre: その他

Posted on 2013/01/20 Sun. 20:00  edit  |  tb: --  cm: 0  

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