Chapter1 -4-#02 - TopGear
11 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 01

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
web拍手 by FC2

category: スポンサー広告

Posted on --/--/-- --. --:--  edit  |  tb: --  cm: -- 

Chapter1 -4-#02 

【#02】





『ところで、千葉達はどうしたんだ?』

『誠ちゃんぶっ倒れてから、あっさり退散したよ?』

『・・・そうなのか?』


誠二はあのまま袋叩きにされるものだと思っていた。
それ故に、彼らがあっさりと引いたことに、言い知れぬ不安を感じていた。


『それよりせいじくん!! ちゃんと御礼っ!!』

『わ、わかってるよ』

夏花に諭され、誠二は安嬉の方に向き直す。

『あー、今日は悪かったな。お前まで巻き込んで』

『いいってことよ~。困った時はお互い様じゃ~ん! 仲間だもん』

『おい、誰がいつ、仲間になった』

『え~っ!? じゃあ、お友達からね』

『はいはい。じゃあ、礼も言ったし。もういいだろ。帰ってくれ』

『え?』

『大方お前も、目立ちたいとか、女にモテたいとか、浮ついた理由でバンドに誘ってきたんだろ』

『ちょっとせいじくん! 恩人さんに向かってその態度は失礼でしょ!?』

『何が恩人だ。オレは助けなんて、頼んでねぇよ!』

『そういう問題じゃないでしょ!?』

『ちょっと、ふたりともケンカしないでっ』


安嬉が慌てて仲裁に入るも、険悪な空気は変わらなかった。


『・・・それじゃあ帰る前に、誠ちゃんにひとつ質問!』

『何だよ!?』

『おれのベースどうだった?』

『どうって・・・』

言葉を探して言いよどむ誠二を、安嬉が緊張した面持ちで見つめる。


『そうだな、お前の演奏は、TAKUMIそのもので、正直、かっこいいと思った』


訥々と、しかし誠実に、本音で応える誠二の言葉に、安嬉は頬を紅潮させ、目を輝かせた。


『――けどな』

『けど?』

『オレは、遊び半分でバンドを組むつもりはない』


きっぱりと言い放つ誠二に、安嬉は臆することなく、真っ直ぐな視線を返す。


『おれだって、遊びで組む気はないよ!』




関連記事
スポンサーサイト
web拍手 by FC2

category: story 1

thread: 創作モノ

janre: その他

Posted on 2012/08/09 Thu. 20:00  edit  |  tb: --  cm: 0  

コメント

コメントの投稿

Secret

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。