Chapter1 -2-#03 - TopGear
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Chapter1 -2-#03 

【#03】





『オラァぁあ!!! 天音ぇいるんか!!! コラぁああー!!!』


突然の怒声と共に登場したのは、二年の不良、河津であった。


『おらおら! 退けやコラァ!!』

河津が肩をイカらせヅカヅカと誠二の前へやってくると、誠二に群がっていた一同も、思わず道を開ける。

『おい赤髪!!! てめぇも退け!!』

『はいは~い♪』

安嬉も例にもれず、河津に道を譲った。


『よお、天音ぇ』

『河津先輩じゃないっすか? わざわざ何しに来たんすか?』

『お前のこと、三年の千葉さんが呼んでんだよ!!』

『へぇ。千葉さんがオレに、なんの用があるんすか?』

『てめぇは入学して以来、ちぃ~っとばかし悪ふざけが過ぎたようだからな。まあ、落とし前だな』

『は? なんの事っすか?』

『あ? 忘れたとは言わせねぇぞ! お前のせいで、俺の可愛い後輩たちが、みぃんな病院送りに
なってんだろうが!』

それを聞いて、誠二の横にいた夏花が噛み付いた。

『あれは!! しつこくあたしに絡んで来たアイツらが悪いんじゃない!!』


『女は引っ込んでろや!!!!』



河津の咆哮に驚いて、周囲の生徒達は一斉に壁際まで後ずさる。


『なつは関係ないだろ! 怒鳴るならオレに怒鳴れよ!!』

『テメェ! 先輩には敬語だろうが!』

『なんだと?』

『とにかく放課後、屋上来いや! バックレたらその女、拉致るかんな!!!』


<――ゴン!!>


一瞬の出来事だった。
誠二の頭突きにより、河津の頭蓋から鈍い音が響き、あぎゃっ!と小さな悲鳴が漏れた。

河津はそのまま鼻血を吹き出し、白目を向いて撃沈。
誠二はその足を引っ掴むと、ズルズルと引きずりながら、三年の校舎へと向かう。

ぶち切れた誠二の行動はあまりにも素早く、その場に居た人間はただ呆然と
二人の姿を見送る事しかできなかった。


『あ~、怖かったぁ』


呪縛が解けたように、皆がホッと胸をなでおろしたのも束の間、今にも泣きそうな夏花の声が、教室に響く。


『ねぇ! 誰か、せいじくんを止めて!!』

『いやいや無理っしょ!!』

『今回はやっぱ止めとくわ~』

『どうして!? さっきまでせいじくんの事、持ち上げてたじゃない!』

『ギターはうまくても、面倒事まではいらないんだよ!!』

『――っ!!』


先程まで誠二に群がっていた連中は、トラブルを目の当たりにして、あっさりと撤退する。


(なによ! 危なくなれば手の平返して、結局みんな逃げてくんじゃない・・・!)


『あ~あ・・・みんな行っちゃったぁ』

『赤毛くん!? お願い!! 誠二くんを止めて!』

夏花は必死で安嬉に懇願する。

『仕方ないなぁ。じゃあ、ちょっと準備してくるよ』

『準備って何? 武装でもするの?』

『ししし、ちょっとね』




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category: story 1

thread: 創作モノ

janre: その他

Posted on 2012/07/30 Mon. 20:00  edit  |  tb: --  cm: 0  

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