Chapter1 -2-#01 - TopGear
08 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.» 10

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
web拍手 by FC2

category: スポンサー広告

Posted on --/--/-- --. --:--  edit  |  tb: --  cm: -- 

Chapter1 -2-#01 

【#01】





一年二組の教室は、男達の異様な熱気に包まれていた。


『天音くん!! 是非とも我が軽音楽部へ』

『いやいや!! 俺たちのナックルボムズに入らないか!!』

『なんだとー貴様ぁ! 彼は我が部にこそ相応しいのだ!!』

『いやいや、その蹴りを活かして、うちのサッカー部へ!』

『天音さまぁー!! どうか、ガチャピンに入ってください!!』

『そんな、わんさか寄って来られても・・・こ、困るって!!』


対処に困り、男達から逃げ惑う誠二の横で、安嬉は何食わぬ顔で教台に立ち
渾身の力を込め黒板に右手を叩きつけた。


<バン――!!>


その音に勧誘者も傍観者も、驚き、振り返る。
赤い髪と、黒板に貼られたトップギアのステッカーに、衆目が集まる。




gear_banner3.png




『トップギア・義心安嬉登場ぅ!!』


『あ、アイツ、今朝のチラシ野郎!』

『なにぃ!? お前が義心安嬉かああ!!』


一同が騒然とする中

『おい、そこのウニ頭! お前が天音誠二だな!』

安嬉は真っ直ぐと誠二を指さし、ニッカリと笑った。


『まさかアイツも、天音を狙って――!?』

『そうはさせるか! 奴に遅れをとるなあああ!!!』


安嬉の行動を引き金に、有象無象が誠二の席へと一斉に押し寄せる。


『うわっ、ちょっ!! いっぺんに群がんな!! むさ苦しいっ!!』

『い~や!! 今日はもう諦めないぞ!!』

『僕らのところに入ってもらいたい!!』

『頼む!! このとおり!!』

ついには土下座までされ

『あぁあああ!! 判ったよ!! そこまで言うなら、あんたらまとめてテストしてやるよ! 』

誠二はバッグから一枚のカセットテープを取り出した。

『このデモテープの曲で、オレとセッションしてもらう。覚える期間は三日。
それで良かったところがあれば、考えてやるよ』

『おおっ!!』

誠二の出した条件に、勧誘者たちは一気に色めき立つ。

『ただし、悪かったらどこにも入らんからな! いいな!!』

『うっひょひょー! 誠二くんチャンスくれたよ!』

『ふっ、我々のもらいだな』

『YES!!!』


しかし、喜ぶ勧誘者たちを、誠二は冷めた目で眺める。


(バカが。聴く前から喜びやがって・・・)




関連記事
スポンサーサイト
web拍手 by FC2

category: story 1

thread: 創作モノ

janre: その他

Posted on 2012/07/28 Sat. 20:00  edit  |  tb: --  cm: 0  

コメント

コメントの投稿

Secret

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。