Chapter2 -6-#03 - TopGear
11 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 01

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
web拍手 by FC2

category: スポンサー広告

Posted on --/--/-- --. --:--  edit  |  tb: --  cm: -- 

Chapter2 -6-#03 

【#03】



ボブの住まいは、簡素な木造アパートだった。
1K、6畳一間の室内は、彼にはやはり手狭なようで、
大きな背中を丸め、部屋の中を行ったり来たりしている。
そんなボブの姿を、ミツは羨望のまなざしで見つめていた。


『ど、手ば見せてみなっせ』

そう言って、ボブはミツの手を取ると、薬箱から消毒液と絆創膏を取り出し
丁寧に傷の手当てをはじめた。


『いいな~あ。オレも鴨居に頭ぶつけてみてぇ』

『痛かよ?』

ボブはおどけたように笑ってみせる。
それにつられて、ミツの顔にも笑みが浮かぶ。


(ぐぅ、ぎゅるるるる~・・・)


気が緩んだのか、ミツの腹が唐突に空腹感を訴えはじめた。
思い返せば夕飯は疎か、おやつの和菓子すら食べていなかったのだ。 


『お腹空いとっとね?』

『う、うん。少しね』

『あ! そうたい、よかとがあるけん、ちょっと待っとって』

『ああ、いいよ先生。 オレもう帰るから』

『きみは確か、甘かとが好きだったろ?』


その一言に、ミツの瞳がキラキラと輝く。


『はい! 大好きです!』


思わず敬語になるほどに、ミツは甘い物に餓えていた。


『なら、待っときなっせ。今お茶ばいれるけんね』

『うん!』



そう返事はしたものの、体力はすでに限界だった。
ボブを待つ束の間に、ミツは深い眠りに落ちてしまった。



関連記事
スポンサーサイト
web拍手 by FC2

category: story 2

Posted on 2012/04/30 Mon. 02:00  edit  |  tb: --  cm: 0  

コメント

コメントの投稿

Secret

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。