Chapter2 -6-#01 - TopGear
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Chapter2 -6-#01 

【#01】



間が悪い。とミツは思う。
こんな時間に、学校の先生と鉢合わせしてしまったのだ。
しかし、知らない土地で知人に出会えた幸運は、ミツを少しだけ、ホッとさせた。


『なんばしよっとね? 家出でもしたと?』

『違う。迷子。雨宿り中』

ミツはバツが悪そうに答える。

『傘は? コンビニでも買えるどたい?』

『う~ん。オレ、現金持ち歩かないから』


ミツは日頃から財布も、小銭すらも持ち歩いていなかった。
携帯にチャージした電子マネーで事足りていたからだ。
更に教師の、尋問にも似た質問が続く。


『電話は? 携帯持っとるね? お家の人に迎えに来てもらったらどがんね?
日本は治安が良かて言うても、こぎゃん夜遅くに子供が一人で、さるく(歩く)と危なかよ?』

『あ~、携帯は・・・』


ミツはポケットの中の携帯に触れた。若干軽い。
いつの間にかナイキ達に、携帯の電池パックを抜かれていたらしい。
おかげでミツは、身動きがとれず、夜の公園で雨宿りする羽目になったのだ。

いわゆるガラケーと呼ばれる携帯の「最大の弱点」を突くとは・・・さすがサタン。
やる事がとことん、えげつない。


『ちょうどバッテリー切れてて、へへ』


ミツは力なく笑う。


(多分あの時だ・・・)

ミツには思い当たる節があった。

――ナイキにナイフを向けられたあの時、背後からグッチに肩を掴まれた。
歌う直前も、グッチは耳打ちしながらミツの肩に腕を回してきた――

つまり、接触は二度あった。その間にポケットから携帯を抜き
電池パックを抜いたのだろうと、推測が出来た。
そしてそれが、グッチの手の速さなら、容易であることも・・・。


(嫌がらせにしては地味だな。だとしたら、やっぱり目的は・・・)


ミツは自分の携帯番号や個人情報が、ナイキ達の手に渡っている事を確信した。
それを知っていたから、彼らはミツをあっさり帰したのだろう。



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Posted on 2012/04/30 Mon. 00:00  edit  |  tb: --  cm: 0  

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